ひねもす のたりのたりかな
すごく忙しい日があるでしょう。忙しいけど脳がフル回転してやりきったー、という時。
それを味わって姿勢悪くだらりとベッドの上でブログを書く、今の私ですこんばんは。
本日長時間の打ち合わせを終え、頭に浮かんだのは
「旅に病んで 夢は枯野を かけ廻る」
松尾芭蕉の句です。関連性も何もないけれど、唐突に。
いや、もしかしたら「疲れてるけれど心は元気だぜやったるでへっへー」という心情が
芭蕉様とリンクしたのかもしれません。
(解釈は様々ですので、↑は私見です)
時を超えて、誰かの頭にフッと浮かぶ言葉の連なり、素晴らしいなぁ。
そしてその後に私の頭をもたげたのは
「春の海 ひねもす のたりのたりかな」
誰の句だったかな?でも「ひねもすのたりのたり」って響き、
ゆるやかでまろやかで心地良いなと思って調べたら、与謝蕪村さまでした。
時代も何もわかっておりませなんだが、偶然松尾芭蕉さまと並ぶ
江戸俳諧の巨匠でございました。
与謝さんは松尾さんに憧れて行脚したそうですよ。
そしてさらにさらに。
私が中学時代に好きだった
「菜の花や 月は東に 日は西に」
の作者でもいらっしゃいました!
どんどん忘れていってるなぁ…ごめんよ…
けれど、作者や時代は忘れても、
作品の響き自体は心に残ってるもんだなぁ。
久々に文学の香りを感じた良い夜で、一日を締めくくります。